母になれたというものの

32才で初めての妊娠。 これまでいろいろありました。

妊娠報告 その2

昨日は、安産祈願の後、妊婦帯を巻いて、父方のおじいちゃんちに妊娠したことを報告に行きました。

おじいちゃんは、伯父さんと2人で穏やかに暮らしています。

伯母さんが毎日ごはんをつくりに来て、従姉と従姉の3歳の子どももちょくちょく遊びに来るし、父さんも夕飯を食べる日があるので、いつも誰かがいます。

 

おじいちゃんは農家の跡継ぎですが、たいへんな勉強家で、私は心から尊敬しています。博識で聡明で、いつも静かに微笑んでいる、やさしい人です。

そんなおじいちゃんにようやく報告できたので、とってもうれしかった。

伯父さんもすごく喜んでくれて、「パッと顔を輝かせる」っていうのは、こういうことなんだろうなって、思っちゃいました。

伯母さんはびっくりして、「お正月も何にも変わりなかったから!」ごもっともです。伯母さんの作る煮物が大好きな私。今年もパクパク食べてたからね。

 

伯母さんと母さんと3人でお茶を飲みながら話していると、「治療とかしてないでしょ?」と、伯母さんが言いました。

あっ・・・一瞬、どうしよう、と思いました。でも、伯母さんには嘘はつけませんでした。

 

私は結婚して丸4年が経ちました。普通の夫婦が妊娠を希望したら、2年以内にほとんどが授かると言われているのですから、ずいぶん時間がかかったな、と誰でも思うでしょう。

結婚してすぐに妊娠を希望するも、自然妊娠はかなわなかった私が、不妊治療を始めたのはもう何年も前のことです。

持病があった私には、仕方のないことだと思いましたが、さすがに卵管がつまっていて、人工授精でも期待できないと言われてから、体外受精に進むまでには、言いようのない葛藤がありました。

 

伯母さんは、おじいちゃんの娘ですから、やはり賢く、しっかりしています。

伯母さんがそんなことを聞くのは、伯母さんの娘、私の従姉が体外受精で子どもを授かったという経緯があるからだとわかっていました。

だから、私は、話すつもりはないけれど、伯母さんには応えました。

 

不妊治療」と一口に言っても、その内容は人によって、まったく違います。

そんなのは当たり前だとわかっていても、あまりにも残酷な現実をつきつけられることもあるのです。従姉は、まさに、そんな目にあいました。

 

従姉にもメールで報告すると、電話をくれました。

従姉の子どもは電話が大好きで、代わると、「あかちゃん、おめでとう!」と言ってくれました。たまらなく、愛しく思いました。

 

おなかの子が、無事に生まれてきますように。生まれた後も、健やかに成長しますように。願うのはただ、それだけです。